あめとことば

きれいな雨。
わたしには銀色には見えない。それはすこしだけ残念。
きれいな雨。ながぐつを履いて、すきな本を読んで、すきな場所に想いをよせて
あめあめふれふれもっとふれ

ことばをおもいだす
かけめぐる言葉に惑わされない姿が、うらやましく
いつもことばは疎ましく
語彙力は相変わらずの乏しさで
ひつようなもの ひつようでないもの 介入ではなく 共存をしたいの

お月さまのまわりの、虹をみた。
雨がきれいにふっている。

音と光と鳩の巣と。

永遠に高校生のときを想うのかな
かえりみちの、ぴあちゃんの横顔とかわいい声と
どうして風が吹くのか、知りたくて、化学の勉強が大好きになって
さやかの柔らかさと寂しさを好きになったこと

ほんとうに。きれいな雨だなぁーー。
わたしには銀色には見えないけれど。糸にも。見えない。
もっとね横にひろがるもの。形はないけれど、縦じゃなくて横に横に。
静かにそこらじゅうが、雨になる。

ことばがなくなればいいなぁ
きっとなくならないなぁー。