じゅうごや

知らずにいたかったなー。
ふと、見上げて、わ!!!ってやつがよかった。
知ってしまったいま、お月さまを探す夜となることでしょう。寂しいな。

ちぃさいころに、マンションのひとたちみんなでお月見した思い出。
それは夜で、まんげつで、秋の夜風で。
どきどきしながらお団子を食べたロマンティックな思い出。お母さんのにおい。

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一晩明けて、きょう。
昨夜の月は遠く、遠くて、とても白くて、死んだ人みたいに。
雲が海原のようで、ひかって、あかるくて、とてもきれい。
月がまるくひかるから、空もまるく光って、水平線のようだった。
あふれて、きっともったいないだろう、寂しいだろうと思っていたけれど
やさしかったから受け止められたかんじ。
やっぱり夜は優しいな。