横道世之介

『よ 19 5』
小学校の図書室を思い出して、背表紙にどきどきする。
みつけて、席につく瞬間。やわらかい席。かたくて大きな机。

お昼、おうちに帰って来たら、朝なくしたとおもっていたものがあって
普通にあって、よかった。
朝って、どうしてあぁ気持ちが心細くなりがちなのか。

充電されたパソコンをひらいて、音楽を聞いて、本を読んで
さやかと電話をして、少しずつもとに戻れるといいな。
例えばさやかがよしののことを迷惑におもっていたとして
あぁ、時間ないから寝たことにしちゃえとか、やってても
本当にまったくぜんぜんそんなことを気にしないでいられるのは
甘えでしょうか。いいえ、信頼です。ははは。
いっしょにお昼ご飯が食べたいよ。あぁブログではなくラブレターになってしまう。

今日から、少しずつ、自炊を再開しようとおもう。
大げさだな。
とにかく、食べ物のない家にしたかったの。
食べ物のない家。
その決心をかえたとき、やさいを冷蔵庫に入れるとき、
自然に自然に居られたから大丈夫。