悲しい

村上龍の映画小説集。おもしろい。おもしろい。おもしろい。
そういうことだなって。500日のサマーも、こないだ連れて行ってもらった背信も。

みんな一緒くたではなくて、シカクの散りばみ合いだということ。
真実なんてたいした問題じゃない。だってわからない、そんなことにこだわるのは、くだらない。
記憶も、気持ちも、本当のことが知りたくて知りたくてたまらなくて、でもそんなのは、本当はどうでもいいことなんだ。だって、シカクはたくさん散りばめられていて、私とあなたが交わったのは、そのたった1場面でしかないから。

記憶はごちゃごちゃになるから。
おろそかにしないで。一期一会という言葉を本当に大切に思っている。

東京は街で、街に動物は住めないんだ。
そういうこと、きっとそういうこと。